ぽてぽてDOG通信

「ドックスクール ゆっか」訓練士yaraのブログ。3頭のシェパード&柴&黒猫と暮らしながら仕事と育児(お子2人)の両立に奮闘中。

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2012-03-13-Tue-01:15

小次郎君の試練。

何日か前のブログ写真にちょこちょこっと写っていましたので、ブログをいつもチェックして下さっている方はお気付きになっていたかと思いますが…

先日から新しい生徒犬が入所しております。

チワワの小次郎君、3歳ですo(^-^)o




小次郎君をお預かりしたのは【権勢症候群(アルファシンドローム)】を更正させるためです。

シャンプー・爪切り・耳掃除等…とにかく自分の気に入らない事をされると咬み付く。
来客等があると大興奮して吠え続け、人の足等に咬み付く。
大興奮しだすと誰も触れなくなってしまう。

飼い主さん自身、今まで甘やかし過ぎていたという自覚もあり非常に反省されています。
徐々に上下関係が崩れてきていると感じながらも、これまでは離れる寂しさからどうしてもなかなか預けるという行動には移れなかった様子です。

小次郎君、現在3歳。
飼い主さんが「恐い」と感じるほど、小次郎君の権勢症候群は着々とエスカレートしてきていました…。

それでも飼い主さんにとっては可愛い可愛い小次郎君。
だからこそ心を入れ替えてベストな関係に立て直したいと、今回預託訓練を決めてくれました!!

咬みついて手に負えないと保健所へ連れて行く人も居る中、愛情を持ち続けしっかりと向き合って更正させたいという小次郎君の飼い主さんの意識はとても素晴らしいと思います。

お預かりする前から「本当に狂暴で酷いのですが、大丈夫ですか?」と不安そうだった飼い主さん。
それを治すのが仕事なので大丈夫ですよ~o(^-^)oとはお話していましたが、やはり預けるまでは不安だったようです。

その手に負えない具合を見るために、お迎えに行く予定だったのですが(慣れた環境の方が本性が見れるため)急遽こちらに連れてきて頂くことに。
犬や猫、子供達が居る見知らぬ環境では本性が引っ込んで借りてきた猫になるかも…という私の予想を見事に裏切り、我が家に着くなり素晴らしいガウガウ状態を見せてくれた小次郎君(笑)

怒りまくりの小次郎君…すごい顔でした(笑)

ガウガウしっぱなしでキャリーから出てこないので、囲いにキャリーを傾けながら滑るように出てきてもらい、咬みつく気満々の小次郎君に喝を入れながらとりあえずチェーン装着。
チェーンを着けたら身体や頭を撫でまわし、攻撃してきたらカツンとリードを引きます。
落ちついて触らせるようになってきたらもう大丈夫、ヒョイッと抱っこです。
ここまでが10分位だったでしょうか?

上か下か
第一印象は大事です。

これまで負け知らずで勝ち誇ってきた小次郎君にとっては、初めての敗北に物凄い屈辱だったかもしれません。

でも、ここに来たからには小次郎君は「一番ではない」ことや「適わない相手も居る」ことをまず自覚させ、更には小次郎君は「犬」であり「主人である人間のルールに従う」事を学んでもらわなければいけません。

多少は落ち着いたものの、飼い主さんが居る間はやはり飼い主さんにすがりついて膝抱っこで甘えつつ、私や1号2号の動きを見てはガウガウしていた小次郎君。
飼い主さんが居ると安堵から自信に繋がり強い態度が産まれます。
本当ならばそこで飼い主さんが膝抱っこを受け入れず突き放せたら良いのですが、それはまた今後教えて行くことにします☆

飼い主さんが帰宅してからも、何度か攻撃に出てきた小次郎君。
でもその度に私に負けて段々と服従の表情になってきました。

基本、こういった子は即座に注意したりコントロールしやすいように、暫くは常に室内でもリード生活です。

リードはただお散歩に使うだけのものではなく、ルールを教えるために室内で使うことも非常に有効なのです。

小次郎君の場合は気持ちの高まり(興奮)や恐怖から攻撃に出るのですから、ガウガウ吠えているところを何もできず自然におさまるのを待ってしまったり、そこに手を出して止めようとして咬まれて手を離してしまっては、小次郎君の自信をつけてしまう結果になります。
リードが付いていれば咄嗟にリードを取ってコントロールすることが出来、興奮状態から我に還らせる事ができるのです。

翌日、小次郎君、朝ちょこっと反抗してきましたが初日とは明らかに態度が違っていたので特に叱らずスルー。
その後、一切攻撃的な面は現れなくなり、夜にはサークルの中からかまってかまってとアピールする様になりました。
でもスルー。
私はまだ、小次郎君の要求には答えません。

3日目
チェーンは外し、首輪に戻しました。
1号2号も待ちに待った小次郎君お触り解禁(笑)


全く問題無く、子供達に身体を触らせてくれるようになりました!!
「オテ」ができる小次郎君は、子供達に大人気となりました…まぁ、子供達だとオテしないんですけどね(笑)

~犬の習性として
自分より下の位の者に対してはあまり相手にしなかったり怒ったりしますが、上の位の者には異様にヘコヘコと慕います。
これは野生の狼も同様です。
厳しく怒られても、それがまた嬉しいかのように上の者を慕います。
その関係が、飼い主さんと愛犬の間にも必要なのです。

現在5日目ですが、一切ガウガウは無く穏やかに過ごしている小次郎君。
すっかり私を追うようになりました。
膝に飛び乗っては来ますが、それは受け入れていません。
膝抱っこは、私自らが小次郎君を抱き上げ乗せてあげた時のみです。

心配しているであろう飼い主さんにちょこちょこメールで近況をお知らせしていますが、小次郎じゃないみたい!小さな子供と遊べるなんて!とビックリして下さっています(^^)v

まだまだこれからステップアップしていかなければなりません。
とりあえず1ヶ月という話なので…着々と進めていきたいと思います。
最大の問題は飼い主さんの元へ帰ってからですので、飼い主さんにも小次郎君にも頑張っていただかなくては!



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~おまけ~
小次郎君は展覧会血統のチワワだそうで、非常にマズルが短い。
そのためよく鼻が鳴るのですが…
私に訴えるような哀願するようなキュウキュウ声は、まるで生後2週間位の子犬のような可愛らしい声ですo(^-^)o
おまけに寝息?寝言?は、ミルクをお腹いっぱい飲んで苦しそうな声を出しながら眠る子犬みたいで、非常に懐かしく癒されます~♪



~余談~
問題犬の更正。
私の恩師である今は亡き先生は、訓練依頼を絶対に断らない先生でした。

お金のかかる事なので1ヶ月だけお願いしたいという飼い主さんの希望も受け入れ(基本的に他の訓練所は預託期間3ヶ月間~という所が多いです。)1ヶ月間から預託訓練を受けていましたし

咬み犬等の問題犬でも受け入れました。
他の訓練所を何件も回ったけれど咬み犬お断りだったり競技会や展覧会に出るような犬ではないからと断られ、ここがダメだったら保健所だと思いながら駆け込んでくる飼い主さんが沢山居ました。
私達弟子としては、咬み犬の受け入れは、その度に誰が担当になるのかと戦々恐々でしたが…
今となってはそれがあったからこそ様々な経験が積めたわけで、先生には感謝しています。

私がPDの資格試験を合格した時、その時の試験官でらした審査員の某先生が仰っていた言葉。
「競技会や展覧会に犬を出すだけが訓練士の仕事ではありません。困った飼い主さんを助ける、飼い主さんと犬がより良い関係を作るためのお手伝いをするのが訓練士です。どうか飼い主さんに頼られる訓練士になって下さい。」
ああ、うちの先生がしている事はコレなんだ…
と、改めて理解しました。

咬み犬と一言で言っても、タイプは様々。
勿論中には先天的で治せるようなレベルではない子も居ます。
それでも、接し方や暮らし方や注意点などをご指導していく事は可能です。

困った飼い主さんを助けるお手伝い。
私はこれをモットーにしています。

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COMMENT

2012-03-14-Wed-10:58

No title

3年前に我が家の柴(当時7歳)を訓練していただいた時を思い出しました。
今の小次郎君と全く同じ。
あちこち訓練をしてくれる方を探しても、1歳を超えた柴は責任持てないとか ・・・・。
散歩の度に噛みつくようになり、途方に暮れる毎日でした。
ゆっかさんに預けてメールと写真が送られてきたときは
「うそ・信じられない!?」
としか思えませんでした。
おかげで今は平和で穏やかな毎日が戻っています。


2012-03-18-Sun-20:31

りょー様

りょー様

その後、小次郎君、やはり本性がチラチラと出てきまして…散歩中のパニック吠え&咬みもすることが発覚。
曲がり角を曲がってきた人に対してグルグル回りながらガウガウ吠えたてて勢いでところかまわず咬みそうな感じでした。
りょー様宅のMちゃんは主に犬に対してでしたが、小次郎君は人に対しても相当なので、本当に帰宅後の飼い主さんの課題は大きいかもしれません。

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